リクシルのトイレ(ベーシア)に7,000円(税別)追加で汚れが付きにくく落ちやすいトイレに変身します。 毎日使うトイレだからこそ綺麗に保ちたい。。 そこで今回はリクシルの「アクアセラミック」のご紹介です。
■“水のチカラで、ずっと輝く”世界初の衛生陶器『アクアセラミック』の特長
1.汚物汚れを水のチカラで浮かして流す“超親水性”
『アクアセラミック』の表面は、水になじみやすい“超親水性”です。陶器表面に付着した汚れの下へ水が入り込み汚れを浮き上がらせます。その効果は、陶器表面に書いた油性インクも、その上にスポイトの水滴を垂らすだけで、陶器から浮かび上がるほどです。
この“超親水性”により、少量の洗浄水で、汚物を綺麗に洗い流します。
■超親水性のイメージ
アクアセラミックの陶器表面が非常に水になじみやすい「超親水性」のため、陶器に付着した汚れの下に水が入り込むことで汚れを浮かび上がらせます。
2.「水アカ」の固着を防ぎ「便器の黒ずみ」の悩みを解消
「水アカ」固着の原因は、陶器表面の水酸基(-OH)と洗浄水に含まれる水アカ成分(シリカ)の化学結合です。そのため一度固着すると、洗剤で洗ったぐらいでは落ちなくなります。また、固着した水アカにより、陶器の表面がザラつき、そこに汚物やホコリが付着、さらには細菌が繁殖して黒ずみやピンクカビが便器内部を覆う、いわゆる水アカ汚れによりますます不衛生になっていきます。
<従来の水アカ形成メカニズム>
従来の陶器は、表面の水酸基(OH)と、洗浄水(H2O)に含まれる水アカ成分「シリカ(SiO2)」が化学結合し、水アカとして固着
そこに汚物やホコリ、鉄分が付着。
また細菌が繁殖し黒ずむ。
水アカは色が透明に近いため、掃除をすると一見、綺麗になっているように見えるが、表面はザラつき凸凹状態に。写真左が新品陶器の表面。水アカがどんどん固着し、数年で写真右のようになります。
■「水アカ」を固着させないアクアセラミック
『アクアセラミック』では、陶器表面に水酸基が露出しない構造設計のため、水アカが固着しません。よって、水アカが起因した「便器の黒ずみ」などの水アカ汚れがなくなります。
今回この技術で試作した便器の使用実験でも水アカは固着しないことが確認され、今後『アクアセラミック』の技術を採用することで、「新品時の輝きが100年続く」トイレの開発が可能となりました。
■アクアセラミックの組成イメージ
「アクアセラミック」は、親水基(OH-)を露出しない構造にするために「汚物」と「水アカ」に対して防汚機能の役割を果たす特殊な物質を釉薬に一体化させています
■トイレ汚れに取り組み四半世紀、新陶器はこれまでの研究の結実
1994年4月、LIXILは、世界初の衛生陶器の抗菌技術「キラミック」を使った“抗菌トイレ”を発売しました。この”抗菌トイレ”発売を機に、「トイレが汚れにくくなった」という声が寄せられるようになり、1997年1月、「汚れに強い、次の衛生陶器の技術開発」をテーマとして、当時珍しかった組織横断によるプロジェクト「ポストキラミックプロジェクト」が発足。トイレ汚れに対して本格的な取り組みが開始されました。
研究を進めるなかで、トイレ汚れにおける4つの要素(「表面のキズ」と「細菌の繁殖」「汚物の付着」「水アカの固着」による汚れ)が判明。このうち「キズ」と「細菌」はこれまでの技術開発により高い水準でクリアできていたため、「キズ」と「細菌」の防汚水準を維持しながら、「汚物の汚れ」と「水アカの汚れ」の両方を解決する衛生陶器づくりへの挑戦がスタートしました。
研究開始から2年後には、「水アカ」をある程度抑制できる衛生陶器の開発に成功。しかし、当初からの目標である「汚物」と「水アカ」の双方を解決する商品開発に向け、さらなる研究が進められました。
そしてこのたび、「陶器でトイレの汚れを解決する」というプロジェクトを立ち上げてから約20年の年月を経て、従来の陶器の機能(キズ・細菌の防汚)を維持しながら、「汚物の汚れ」と「水アカの汚れ」にも対応した、当社史上最高品質の衛生陶器として今回の『アクアセラミック 』が誕生しました。
【LIXILのトイレ(衛生陶器)年表】
■世界から認められた新素材~「Material ConneXion」の評価
「Material ConneXion(マテリアルコネクション)」は、アメリカ・ニューヨークを本拠地とし、世界中から収集されたマテリアル情報を活かして製品開発や用途開発などのコンサルティングを行う企業です。会員数は現在、企業、研究者、デザイナーなど約36,000名、データベースの利用者数は約100万に及びます。そんな“素材のプロ集団”とも呼ばれる同社に「アクアセラミック」を評価してもらったところ、副社長であるアンドリュー・デント氏をはじめ同社を代表する方々から、高い評価を受けました。